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  • ARCHIVE:2011.January

CGアニメーション

先日、3DCGでアニメーションをすると、
誰が作っても表情は全部同じになると
勘違いされている方がいて少々悲しくなった。

もちろん、無表情でシリーズを作れば
同じになるかもしれない。表情があっても、
「笑顔は、この形状」とデータ的に決める方法も
あるかもしれない。

今回はそうはならない。
この作品でのアニメーターは、女優、俳優の
役割と言っていい重要なポジション。
誰がやっても同じにはなることはない。

笑顔ひとつでも、ストーリーに沿って
少し嬉しい時と、とても嬉しい時の表情も違うし、
止まって演技するのと、何かをしながらも違う、さらに、
人前でやる行動と、密室でやる行動も違う。
その度に的確な表情を考えながら付けている。
単純なデータレベルで制作しているわけではないので
各話の演出家、アニメーターの力量が大事になる。

今回、ダイナモピクチャーズのアニメーションでも、
田中太一さん、鈴木誠さん、鈴木聖子さん、細田浩司さんを
中心に優秀なアニメーターだけで作っているからこそ、
完成度の高い仕上がりになっている。

コンピューターを使うことで、何もかも自動化されているように
思うかもしれないけど、人間の能力に頼る部分がほとんどで、
センスが重要になる。

今回は特に優秀なクリエーターの
競演である点も、是非楽しんで頂きたいです。

株式会社 空気

今回は、空気の監督でもある竹清仁さんにもお願いした。

空気を御存じない方のために説明すると、
福岡で活躍するクリエイティブ集団の会社で、
常に斬新な映像を作っている会社。

空気には卓球台。我が社はビリヤード台。
という台繋がりから、面白映像推進部として
交流を深めて来た。

その空気さんが、今回のプロジェクトで
どうなるのか、普段、空気さんが作っているものに比べたら
普通かもしれない。でも、普通じゃないのが、
作品に対する視点。

話していると、「何か新しいことを」という気持ちに
こっちまでさせられる。話してて楽しい。

竹清さんには、いろいろご迷惑も掛けているが、
プロデューサーとしての活動も多いためか、
僕の立場も良くご理解してくれているのが良く分かる。
CG制作という視点だけで、考えるのではなく、
プロジェクト全体で考えてくれているのだと思う。

お陰で、自分も以前、あるCG映画で、
大変な思いをしてプロジェクトのプロデューサーにいろいろ
ぶつけてしまったが、今は、そのプロデューサーとも
自然と仲良く協力関係でもある。
これも、この竹清さんのお陰かも・・・。

演出には、竹清さんの監修の下で竹野智史さんが担当。

何でもかんでも
おふざけに斬新にしちゃうわけではなく、
ストーリーラインを考え、
的確に効果的な絵作りが出来る。
やっぱり竹清さん&竹野さんは、凄いかも・・・

勉強になります。今後ともよろしくお願い致します。

面白い!

今日は、ダイナモさんの制作回と
プレミアムさんの回の全尺のクライアント試写があった。

「いい!面白い!」と一発OKだった。

それなりに各社の味もありながら
シリーズとしての統一感。
全く問題無しという感じで、
間に入っている我が社としても
ホッとした。

心から、ダイナモピクチャーズの
難波監督、宮田撮影監督、そして
関わるデザイナーの方々に
本当に感謝です。

同様に、プレミアムエージェンシーの
本岡監督をはじめ、関わるデザイナーの方々にも
本当に感謝です。

あとはブラッシュアップ作業になりますが
どうかよろしくお願い致します。

株式会社プレミアムエージェンシー

株式会社プレミアムエージェンシーの社長・山路和紀さんの
経営に対する考え方には
個人的に感心している。
「理想と現実」という言葉があるが、
経営者には、現実から始める人と
理想から始める人がいる。

現実から始めると理想の壁にぶつかるが、
理想から始めても、現実の壁にはぶつかる。
同じ壁だと思うが、表から見るのと、
裏から見るのは違う訳で、理想側から見ているのが
山路さんだと思う。

テレビ業界でも、
企画書を書く時は、理想的な豪華なキャストで書き、
企画が通った後は、現実的なキャスティングになるが、
その交渉の過程で断られたキャストとは、悔しいけど、
いつか出演して欲しいと思うし、中には大御所でも
出演してくれる人もいる。

CG業界では、現実から入る人が多いが、
山路社長は違う。
本当に理想が高く尊敬する。

そんな素敵な社長の下で頑張るスタッフも
素晴らしい。丸山恵祐プロデューサーも、
「僕がやりたいのでやります」と、
企画段階から乗ってきた。そして、今も
頼んで正解だったと感謝している。

その彼が選んだスタッフも
若いのに才能が溢れ、生き生きした方ばかり。
作ってくるカットまでも、生き生きしていて
総監督も上がりを楽しみにしている状態だ。

演出の本岡宏紀さんや
デザイナーの数又進哉さんをはじめ、
本当に意気込みを感じる。

将来が本当に楽しみです。